先日、友達にもらったハワイ土産のTシャツを着て郵便局の列にならんでいたら「ちょっとすみませんが、アナタもしかしてエアフォースですか?」とアーミー帽をかぶった50程の男に話しかけられた。ぜんぜん意味が分からずモタモタになっている私にかまわず、彼は私のTシャツについてとマーシャル島とグリーンランドについて延々と語っていた。なんだったんだろう。勧誘?

何かわかる方教えてください。
当時、同居人のもくちゃんは、傍から見ていてもモテまくっていたようだった。彼のターゲットである男性陣からではなく仕掛けてくるのは主に女性陣からのようで、家にいてもしょっちゅう携帯にでないもくちゃんをよく見かけていたので「友達にそんなに頻繁に理由もなく電話居留守使うヤツは刑罰に処すよ」といったら「彼女らは友達でもないし彼女たちの用件も知っているけど、一度電話にでたら強いこと言えない僕だし、あんまり期待持たせてもかわいそうだし、だからでない」と、モテる男のやさしい余裕を見せつけられ、すかした澄まし顔のもくちゃんにむかついた私は「そんなんだからいつまでたっても童貞なんだよ」といってやったら「それに今は片思いしている人がいるから」と返事が返って来た。彼の片思いしている相手というのは仕事場の上司で、その上司もゲイらしいがもうパートナーがいて一緒に暮らし始めてすでに8年経つという。「8年も同棲していたらゲイの世界では結婚しているも同じ」と彼は大きなガタイを晒しながらうじうじと悩んでいるようだった。
ある日「どうしよう彼と約束しちゃった今日。断れなかったよ!どうしようどうしょうどうしよう!」と家に帰って来るなり大声でわめきだしたので、いったい何の話かと聞いてみたら、その片思いの彼の方ももくちゃんに以前から興味を持っており、今晩食事に誘われたので了承してしまったというのだ。ぎりぎりまで行くべきかどうか悩んでいたもくちゃんだったが、職場の上司だしどんな結末になっても決着つけるべき、とぼそぼそ呪文のごとく唱えながら結局、乳首が見えそうにスケスケのブラックのシースルーに着替えて出かけて行った。
深夜に帰宅したもくちゃんの顔色は暗く沈んでおり、次の日、何度もなる携帯電話にも送られてくるSMSにも見向きもせず、とうとう業を煮やして夜11時頃訪ねて来た男(おそらくその上司)にも居留守を使い、昨晩何があったのかうっすらと悟った私は、彼の純粋さと不遇さにあまりに苛立って訳もなくエスタ(いじられ猫)に八つ当たり。以前、私が失恋して沈んでいたときにもくちゃんは花束を買って来てくれたので、今度は私が花束を買って来てあげよう、と思いながら就寝。
数週間経って「今すごくヤリたい気分でいっぱいなんだけど、M川は?」と聞いて来たもくちゃんに、私はその日は疲れていたけど元気を取り戻しつつある彼を無下には出来ず「じゃ男狩りに行こうか?」と二人してお酒をあおり、夜のクラブへと出かけて行った。
そしてクラブのバルコニー席に座り「このムラムラ度100%越えな欲求不満のねっとりとした視線を目の前を通り過ぎる男たちに送りながらその反応を楽しむ」という地味なプレイを2人して堪能。どちらのムラムラ光線がより強力かを競っていたのだが、結局むなしくもいつものごとく2人とも収穫がなかったどころか、通り過ぎてゆく男たちからは、不気味なものを見るかのような視線、哀れむような視線を投げかけられただけだった。あんまりにがっかりしたので、その残念な気持ちを表す気の抜けたへろへろ踊りを二人で開発、そしてその後ダンスフロアでそのへろへろ踊りを10分間程披露して帰宅。
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